慣れた先生とは話せていたのに、旅行先や集まりで初めての相手に会うと、急に難しく感じることがあります。話す速さもアクセントも違い、質問の仕方も予想と違います。
その瞬間、「自分の英語は、まだ外で使えるレベルではないのかも」と思うかもしれません。でも、1回の不慣れな会話で、これまで学んだことの価値が決まるわけではありません。
聞き取れなかったときにどう確かめるか、自分の言葉が伝わらなかったときにどう説明し直すかも、一緒に練習してみましょう。会話は、1人で完成させて提出する答案ではないからです。
よく聞けるとは、一度ですべて聞き取れることでしょうか?
相手の言葉を聞き逃したら、どこまで理解できたかを確認してみましょう。すべてをもう一度言ってもらうこともできますが、必要な部分に絞って尋ねることもできます。
約束の時間はわかったけれど、場所を聞き逃したなら、こんなふうに言えます。以下は、練習用の会話です。
“I got the time. Could you tell me the place again?”
時間はわかりました。場所をもう一度教えてもらえますか?
わからなかったことを隠すより、必要な情報を確かめるほうが、会話を続けやすくなります。特に時間、場所、依頼内容などの大事な情報は、自分の言葉で言い直して確認してもよいでしょう。
聞き慣れないアクセントで、自分の実力を決めつけないでください
新しい相手の話し方に慣れるには、時間が必要なこともあります。ある人の話が楽にわかるからといって、すべての人の話がすぐわかるわけではありませんし、一度聞き逃したからといって、リスニングがまったくできないわけでもありません。
さまざまな声に触れる練習と一緒に、聞き取れなかった部分を聞き返す練習もしてみましょう。短い動画や音声を聞いて要点を整理し、実際の会話で質問する練習につなげることもできます。
特定の地域での仕事や試験が目標なら、その環境に必要なリスニングや発音を別に準備することもできます。さまざまな英語を受け入れる姿勢と、具体的な学習目標は両立できます。
自分の言いたいことを、別の言葉で説明する方法
必要な単語が浮かばなければ、別の言い方で説明してみてください。何に使うのか、どんな形なのか、何に似ているのかを付け加えられます。
例えば、“thermos”という単語が浮かばないときは、“a bottle that keeps drinks hot”のように言うことができます。
会話が終わったら、出てこなかった表現を調べておきましょう。知っている言葉で説明する練習と、新しい語彙を覚える勉強を、一緒に続けてみましょう。
相手にも、質問してみましょう
うまく話さなければという気持ちが強いと、自分の答えばかりに意識が向きます。でも、会話には、相手が話し始める余地も必要です。
好きな食べ物、最近見た映画、今の仕事を始めたきっかけなど、相手が話したいと思える話題を尋ねてみましょう。同じ国の人なら好みも同じだと考えたり、1人の相手に国を代表する答えを求めたりする必要はありません。
相手の答えから気になったことを1つ続けて尋ねると、用意した質問リストの外にも会話が広がります。長く話す力だけでなく、関心を持って聞き、尋ねる経験も積んでいけます。
練習を、実際の場面につなげてみましょう
レッスンで覚えた表現を、旅行、仕事、趣味の集まりのどこで使ってみるか決めてみましょう。すぐに使う機会がなければ、先生や会話の相手と、その場面を想定したやり取りを練習することもできます。
初めは、会話が短く終わるかもしれません。その中から、意味が伝わったところと、もう一度練習したいところを1つずつ残してみてください。次に同じ場面になったら、何を変えてみるかを決めます。
目指すのは、完璧な英語だけを聞かせる人でなくてもいいのです。必要なことを尋ね、相手の言葉を確かめ、自分の考えを伝えられる人。その姿に、実際の場面で少しずつ近づいてみましょう。
